完全母乳?混合栄養?完全ミルク?
妊娠中必ず目にする言葉で、産後のママを苦しめる問題ですね
私は産後のブルーも相まって出産後の授乳室で大号泣しました!!!
悩むなと言うことは無理ですが、苦しんでほしくない!授乳はもっとハッピーなことだと思ってほしい!
私の失敗談と共にお伝えしていきたいと思います
簡単に授乳の時代背景を紹介
昔、粉ミルクなどない時代、母乳がでないお母さんたちはどうしていたのかというと、
母乳がでないお母さんたちは出過ぎるお母さんからもらっていた様です。(もらい乳ですね)
昔ながらの長屋という家屋の形態がもらい乳をしやすい状況だったのでしょう
今で言うマンションでしょうか。
あとは、重湯、米のとぎ汁、動物のミルクなんかが代用されていました。
今も昔も授乳の悩みはあったようですね。
戦後の高度経済成長期頃に粉ミルクブームが到来し、母乳育児は30%まで減少したそうです
それから、発展途上国など不衛生な環境で粉ミルクを作成して感染症で死亡する乳児が増えたことで
1989年WHO(世界保健機構)とユニセフによる共同声明で「母乳育児成功のための10ヶ条」を発表したことをきっかけに全世界で母乳育児が推し進められる様になりました。
日本では2007年に「授乳・離乳お支援ガイド」が発表れ、ガイドに則って育児指導がされています。(2019年に改訂されました)
私が看護学生だった2010年頃は完全母乳こそが良いという書籍が溢れかえって母乳神話のようになっていましたね…
これが世の中のママたちを苦しめてしまっていたのですが…
なぜ母乳が良いといわれているの?
母乳、特に初乳には免疫(病気から守る力)が沢山入っています
赤ちゃんは生まれた瞬間から、細菌やウイルスと戦いが始まります
お腹の中で胎盤を通してママから受け継いだ免疫もありますが、さらに初乳を飲むことで免疫が強化されます
他にも、高タンパクで少量でもエネルギーになりやすくビタミンやミネラルが豊富に含まれていたり、新生児黄疸を予防したり、消化しやすく便を促しやすかったり、沢山の効果があります。
初乳は黄色くてドロッとしていますね
初乳は免疫や成長にとても大切になってきますので、できれば飲ませてあげれるとよいですね
大体2−4日で成乳に移行すると言われていて、そのころから胸が張ってくる方がいるのではないでしょうか?色は白色になってきます
私は母乳が全然でなかったので張ったなと感じられる様になったのは1カ月検診近くです
母乳のメリット
・前述した通りの母乳から得られる免疫や栄養
・消化に良い
・哺乳により舌の運動や顎の発達を助ける
・いつでも赤ちゃんのお腹がすけばすぐにあげられる
・粉ミルク代、哺乳瓶、消毒液などがかからず経済的
・乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らせる
・教科書的には密着することで愛着形成がうまれる
(↑これには私はあまり同意できません。愛着形成は母乳だけではないと思っているからです。ミルクでも十分に密着できますし、パパだってミルクをあげることで密着して愛着形成ができます!)
ママのメリットもあります!
・赤ちゃんがおっぱいを吸うことで子宮収縮するホルモンが分泌されて、子宮が元に戻りやすくなり、母体の回復が早くなる
・母乳はかなりのカロリーを消費します。体型が戻りやすいです。
母乳のデメリット
⭐︎ビタミンD、ビタミンK、鉄分が不足しやすくなる
世間では母乳こそ最高の栄養!と思われがちですが、実は上記の栄養が不足しやすいのです。ビタミンKは出血を止める作用があります。ビタミンdは骨、鉄分が血液ですね。
ビタミンKはK2シロップですね。産まれてすぐともう1回のみますね。
ビタミンDは日光浴がよいといわれています。魚やキノコに多く含まれていますので離乳食が始まったら摂る様にしましょう。
貧血も離乳食が始まったらレバーや豚肉などを取り入れるとよいでしょう。
・母乳は消化が良い反面、授乳回数が多く母親が寝不足になりやすい
・授乳量がわかりにくく不安になりやすい
・他人に預けることができない
・母乳・乳頭トラブルが起きやすい
・食べ物に気を使わないといけないものがある(カフェイン、お酒、薬など)
母乳がでるようになるまで
前述した通り、私はぜんぜん母乳がでないタイプでした。
出産した産科は桶谷式を取り入れており、授乳のたびに全員が授乳室に行って母乳測定→搾乳がありました
搾乳は片側10分ずつで、出た分を哺乳瓶にいれて冷蔵庫に入れて次回のミルクに足すのですが、
私の場合は搾乳しても数滴でるかでないかで、はかりで測れないことがほとんど
授乳室での授乳だったので他のママたちの搾乳量が嫌でも目についてしまう…
調子が良くても3g程度で、毎回ミルクを追加する
初めての育児で寝不足と不安とで産後4日目頃に授乳室で大号泣しました
泣いたことでスッキリして、出ないものは出ない!と割り切れるようになりました。
だって母乳は完璧ではないのですから!
母乳測定〜自宅での測定方法
私の産科で行っていた母乳測定は、
①赤ちゃんのオムツを交換してお腹が空いた状態で体重を測り
②片側10分づつ授乳を行い
③再び体重を測ってどれだけ体重が増えたかを調べていました。
これをすることでどれくらい母乳を飲んだのか、どれくらい母乳がでているのかがわかるのです。
退院後どれだけ飲めているのか、体重は増えているのか不安になりますよね。
もしお近くに児童館やイオンのベビーコーナーがあれば無料で体重測定ができるので授乳がてら測定するのも良いでしょう。
ただ一番知りたいのは新生児期なんですよね。新生児を連れ回すことに抵抗がありますよね。
そこで私がしていた方法は大人用の体重計を使うです!
体重計は0.00kgまで計れるものをよういするだけです。
最近は大抵の体重計についているかと思います。もしなければ、産後のママの体重管理もあるのでこれを機に買い替えも良いでしょう
測定はかんたんです!
①赤ちゃんを抱っこして計測する
②自分の体重を測る
①ー②=授乳量!
赤ちゃんは生後1カ月で約1kg増加すると言われています。
ただ、これは毎日増加するものではなくて、後半で一気に増加するので、出生体重よりも軽くなってしまうや、半日おしっこがでないなど、がなければあまり体重を気にしすぎなくても大丈夫です。
ママと赤ちゃんにあった授乳スタイルを探す
赤ちゃんはお乳を飲むのが仕事!と良く言われていますが、
産まれたての赤ちゃんはお乳を飲むのが下手です。体力がなくて沢山量が飲めない赤ちゃんもいます。
また、ママ側も初めから授乳が上手ではないですね。(抱き方や乳首の咥えさせ方です)
横抱きで授乳している写真を雑誌などで見たことがあると思いますが、あんなふうに授乳できる様になるのは首が座って、体も大きくなって赤ちゃんのお尻が足につく様になってからです。私の経験上では大体4、5カ月頃かな?と思っています。
つまり新生児の授乳は、とっっっっっても難しいんです!!!
新生児はWM型が自然な姿勢で、頭からお尻がだいたいティッシュボックスくらいの小ささです。首はもちろん座っておらずグラグラ…小さすぎて腕に乗せて安定させるのが大変なんです!
そんなぐらぐらでふにゃふにゃの赤ちゃんを、枕やバスタオルを駆使して安定させて授乳するのです。あんな写真の様には授乳できませんよ〜
私も3人授乳してきていますが、毎回必ず授乳指導は受けています。(沐浴指導は2.3人目は受けてません)
1人目は身長が高くてすぐ寝ちゃうタイプだったので縦抱き授乳
2人目は小さくて軽くかったので抱きにくくてバスタオルを2、3枚重ねて、バスタオルごと抱いて横抱き授乳
3人目は産まれた時からややムチムチでしたが身長が小さく横抱き授乳
このように3人とも違う授乳スタイルでした。
パンフレットに書かれているような、横抱き、縦抱き、ラグビー抱き…おおまかなスタイルはありますが、赤ちゃんの身長体重、ママのおっぱいの大きさや体格で、安定してできる授乳方法は全然違ってきます。
そんな感じで新生児の授乳にもたついて試行錯誤しているうちに、赤ちゃんの方が授乳が上手になって体も大きくなって、いつのまにか授乳が楽になっています。
体重が後半で増加する理由
新生児は産まれて3、4日頃に生理的体重減少といって出生時の体重より少なくなってきますね。そこから体重が戻っているか確認して退院。
3人目の場合ですが…2週間検診で120g増量、1カ月検診で1200g増加(2週間検診から1000g増加)
上の子供達も3人目と同じ様子で、出生後2週間からぐんと体重が増えていっています!
混合育児
混合栄養とは、母乳とミルクを使って授乳することです
ミルクをあげるタイミングって?
いくつかタイミングはあると思います。
①おっぱいがたりない時
②たっぷり飲んでほしい時
③誰かに預ける時
④体重が増えず保健指導でミルク追加するようにいわれる
①おっぱいが足りない時
出産してすぐは授乳量が足りないことが多く追加してミルクを飲ませていたと思います。
そのようなイメージですね。
まだ赤ちゃんが欲しがって泣いている時に月齢によりますが50ml足すとかそんな感じですね。
意外と知らないのですが母乳が出にくくなる時間があります
それは夕方1日の中でママが1番疲れる時間帯です
疲れるとおっぱいがでにくくなりますので、その時に追加することが多かったですね。
また、母乳→ミルク→母乳という様な形で交互にする場合もあります
ミルクを追加するとは?どれだけ?
保健指導で母乳の後にミルクを足す量を聞いても
ミルクを足す量はその子によります!月齢によります!って言われて終わりなんですよね〜
言わんとしている事はわかるのよ。
でも、それでも知りたいママの気持ちを察してよ〜って思っていました!!!
混合栄養の場合、ミルク缶が消費できずに破棄することもあると思うので、勿体がらずに少し多めに作るのが良いと思います
私の場合は新生児の時からとりあえず40ml作ってました
そして2.3日足りなくなることが増えてきたら60ml80ml100mlと言うようにふやしていけば良いかと思います。
夕方とか夜とかおっぱいが絶対足りないなって思う時はミルク缶に書かれいる月齢の量を作ります
残すのは勿体無いきがしますが、混合栄養で母乳の後にミルクを足す場合は残すくらいがちょうど良いと思いましょう
②たっぷり飲んでほしい時
たっぷり飲んで欲しい時=寝て欲しい時です
私は特に寝る前にミルクにしていました
ミルクは消化に時間がかかるため疲れやすくまた腹持ちがよいので次の授乳まで時間があきます
なので、ママが寝る前のタイミングでミルクにしていました。
また、上の子の行事でここぞと言う時に寝て欲しい時なんかも、たっぷりミルクを飲ませていました
③誰かに預ける時
預ける時は必然的にミルクになりますね
1人目の時に身内の不幸があり突然預けなければならない状況でしたが、哺乳瓶にも慣れていたのでスムーズに預けることができました
また、ママも1人になりたい時がありますよね!
カフェでゆっくりしたり、美容室にいったり
そんな時にも混合栄養だと旦那さんに預けやすくなりますね!
子供と離れることができる…混合栄養の一番良い点だと思います。
自分の時間をもつことは産後うつの予防になります
結局ママは離れてる間もあかちゃんが心配になってしまうんですけど、
離れているからこそ愛しさを実感して、また育児を頑張ることができる
・・・そんな気がします🎵
ミルク育児
ミルク育児とは、ミルクだけを使って授乳することです
私は3人をそだてていますがミルク育児の経験はありません
しかし私はミルク育児で育っています。30数年前の話です
今よりも母乳研究が進んでいなかったでしょう
そんな時代のミルクですが、それでも健康に育ちました!
肥満でもありません!歯並びもとっってもよいです!
私が証拠ですね!!!笑
ミルク育児でもなんの問題もなく育ちますよ🎵
外出先でミルクはどうするか
ミルクは外出時の荷物がとても多いです
哺乳瓶×必要な授乳回数分、お湯、湯冷し、ミルクこれだけでトートバック1つ分になってしまいます。そのほかにもオムツ、着替え、おもちゃ、母子手帳、、、、大変ですね
まずは外出先のチェック
これが一番大事だと思います。
ショッピングモールではれば、ほとんどの施設に授乳コーナーが設けられています。
授乳コーナーがあればミルク用のお湯は必ずあります。流しや電子レンジもありますので哺乳瓶の洗浄や消毒もできます。
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飛行機の場合はCAさんにお願いすれば白湯を用意してもらえます。
車の場合は大きいサービスエリアには授乳コーナーがあります。フードコートがあれば、一応確認が必要ですが給茶機のお湯をいただくことができます
最近ではコンビニで白湯が売られています。ピンチの時はこちらを購入するもの良いですね。
以下は私が工夫していた方法を紹介します。
①哺乳瓶用インナーバッグをつかう
インナーバッグという哺乳瓶に入れて使う袋があります。
哺乳瓶の本体が汚れないので繰り返し使えるというものです
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こちらを使用すると哺乳瓶は1本で済むのでかなり荷物が少なくなります
私は月齢が3カ月頃までは必要な乳首の数だけを持ち歩いていましたが、3カ月以降は授乳後すぐに洗浄(水で軽く濯ぐ程度)して1つの乳首をつかっていました
この商品で注意することは、水道水にあっててもミルクの温度が下がりにくいということです
必ず湯冷しを使って温度調節してください
私は湯冷しは持ち歩いたことがありません。外出先では自販機で売っている水を購入していました。その際には必ず軟水を買うようにしてください。国内の水であれば大丈夫です
コントレックスなど海外の水は硬水になっていますので、赤ちゃんが下痢になってしまいます。
②液体ミルクを使う
こちらは本当に便利な商品ですね
アタッチメントで乳首をつければすぐに授乳できるのです
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ただ、うちの子は冷たいミルクが飲めなかったので、保冷バックにカイロを入れて温めていましたカイロではやけどするほど温まる事はありませんでしたが、万が一もありますので、同じようにカイロで温める場合は必ず温度を確認してくださいね!
まとめ
いつの時代も、ママを悩ませる授乳問題
そして母乳神話に苦しめられるママたち…
でも母乳が推し進められたのは不衛生な環境でミルクを作ってなくなる新生児が多かったからです!
つまり日本ではあり得ないですね。
また、母乳は完全栄養ではありません(ビタミンkビタミンd鉄分が不足していきます)
でもママと赤ちゃんが一番楽な方法が一番の授乳方法です
母乳、ミルク、混合どれも間違いではありません!
ママたちが赤ちゃんと愛しくて楽しい授乳時間を過ごせますように…!
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